ネット情報で知った[ホテル百万石が倒産]のニュースはちょっとショックでした。当方が担当したのは数年前で熱海の百万石の方でしたが昨年秋、本家の加賀百万石とともに破綻した模様。何度も通ってメニュー撮影をしたり、ツール制作をしたり従業員教育でもお手伝いをさせていただいたのに残念です。

お仕事をさせていただいている中、理解しにくかったのが複雑に絡み合う経営会社と建物所有社と従業員管理会社etcの関係。業務中に気が付いた前向きな提言をすると「それはこっちの権限範疇ではない」等の縦割り的組織の現実。つまり顧客へ満足を与えるための施策をスムーズに一本化させることができないということです。「暖かい料理を暖かいうちに部屋に提供しよう」と思っても「スタッフの数が足りないが勝手にシフトは変えられないし募集もできない」、「人手不足を補うために昇降機を設置しようにも建物管理会社の許可が必要だし備品担当会社には予算がない…」などなど。いつからか日本の企業はトップダウンができない状態になっているんですね。それにしても権利権限の実態が複雑すぎます。
倒産に関するニュース記事を見ると様々な企業名が出てきますが、単純思考の私の頭ではなんとも「ワケワカ」です。
「不動産管理会社 北國リゾート(旧ホテル百万石)が、大口債権者から破産手続き開始を金沢地裁に申し立てられ…ホテル運営は、別会社の百万石アソシエイト(東京)が権利を持っており…申し立てたのは、約54億円の債権を買い取った資本金1万円の株式会社ユイット。ホテル百万石は昨年、運営権が百万石アソシエイトに譲渡され、従来の株式会社ホテル百万石(加賀市)は不動産管理を担当することになった。…不動産などの買い受け先として、湯快リゾート(京都市)が有力候補」
「あたみ百万石が、5月31日で営業を休止することが15日、分かった。運営会社のファーイースト・キャピタルマネジメントが同日までに、取引先などに休止を通知した。既に宿泊予約の受け付けも停止している…営業休止に伴い、従業員約80人には解雇が伝えられた」

それでも加賀百万石は営業を続けていくようですが「なんで可能なの?」と不思議。
HP-thumbnail2.jpg)
しかし熱海百万石は既に営業停止、従業員も解雇とか。
HP-thumbnail2.jpg)
主原因は不況と、時代の変化に旧ホテル業態が追いつかなかったことでしょうけど、一部にはマネーゲームが絡んでいる感もあります。どっちにしても「一生懸命に働いている従業員がかわいそう」と、あの頃のホテルスタッフ皆さんの顔を思い浮かべてしまいました。
2011.10.09 UT
“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp