2011年06月25日

注ぐスタイリング…[Team-F1]429

今日の<F1-フードスタイリング養成スクール>のテーマは[注ぐスタイリング]。

料理撮影では[シズル]という言葉とともにその撮影が流行ですが、F1では「ここはINGで」と称しているスタイリングがあります。シズルとかぶる部分もありますが、我々の言う[ING]とは「動きがあるスタイリング&撮影」のことです。麺の持ち上げ、湯気出し、スプーンでかき混ぜる又は掬う、器から垂らす又はこぼれる、包丁による食材カットetcなどがありますが、[注ぐ]もけっこう多いシチュエーションです。茶を注ぐ、ビールを、牛乳を、ワインを、シロップを、ドレッシングを…と相当にいろいろな種類があり、それぞれにテクニックが必要。太さ、粘度、跳ね方、溜まり方など、対象物に応じた見せ方があるからです。

ある生徒は「早朝のシーン。デーブル後方にミネラルウォーターのペットボトルを配置。手前に水滴のついた透明コップ。それに勢いよく水を注ぐ」というもの。ここでのポイントは「落ちていく水の太さ」ですね。水の線に回転を加えたい時は注ぎ口を高くすることで一回転とか、二回転させることができますが、大抵は「注ぎ口も見せたい」となるのでコップに近づけるパターンが一般的でしょうか。カメラマンさんの役目は、注がれた水の適度な量と躍動感ある波立っている瞬間の見極め。これは生徒でなくとも一発で決めるのは無理。何十回もやって、その中からグッドな一枚があればラッキーです。
水を注ぐ

別な生徒は「和菓子風豆腐+きな粉に黒蜜をかけるシーンでお願いします」。こちらは既に半年学んできたことと、事前に何度も練習してきたとのことで割合にスムーズ。それでも、一発勝負ではなかなかうまくいきません。それでテイク3では先に「溜まりをつくっておいて上からかけたものと合流した瞬間を撮る」に挑戦。この場合も注ぐ蜜の[太さ]で見る人に「美味しそう」とか「上品ね」などの印象を与えます。

[注ぐING]、「ド〜ンと勢いよくやればリアル感も出て一回でバッチリ撮れるさ」は決してありません。たかが注ぐ、されど注ぐです。

生徒ではなくF1スタイリストが「ワインを注ぐ」を担当した時の画像。
ワインを注ぐ

2011.06.25 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
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問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 18:56| フードスタイリスト