2011年04月25日

2200カットの撮影… [Team-F1]381

年間、多くはありませんがこんな問合せが来ることが。

「制作会社です。普段、食の仕事は少ないんですが今回、某デパートの食カタログ制作の話しがありまして、見積りをお願いしたいなと。撮影点数が1,000カット以上もあるんです。カメラマンとスタジオは用意しますが、御社でスタイリングは可能ですか?スタジオですか?ええ、事務所兼スタジオを所有しているというカメラマンさんに相談しています。この方は料理を撮影したことがあるカメラマンさんです」

はい当方は大丈夫です。年間でデパートのギフトカタログを担当していますので。食器の選別と調達、クロスやマットの手配、食材の買い出しや調理、テーブル板の用意…お任せください。

しかし問題は当方より、こういう大量カット数の経験のない制作会社様やカメラマンさんが心配です。頭の中で「商品撮りなら1日に50はいけるだろうし、イメージも頑張れば25くらいは。だから全日数は3週間弱かな」と、1日で撮れる理論上のカット数だけを計算していること。スケジュール把握はもちろん大事なことですが、その前に1,000の商品が届くということは、全国から日々送られてくる商品の受け取りとチェックがあります。また食品には常温・冷蔵・冷凍の温度帯があり、かなりなスペースをとりますがそれらのストック機器は用意していますか。そして毎日、相当量のダンボール処分や生ゴミ捨て、残食材の処理があります。そしてなにより食器やクロスや板材の置き場が必要です。

「食器や布は重ねておけばそんなにスペースは…」
いえいえ、重ねておいては撮影のスピードが落ちてしまうので、出来る限り広げておきたいのです。私達は器やクロスに一個づつ「No.00xx用」と付箋をつけて対応をしています。それだけで前準備に時間を取られますが、実際の撮影現場ではかなり効率が変わります。これは長年の経験値からきたやり方のひとつです。※掲載画像は本日撮影の食器類ではなく、予備や翌日以降の器達の置き場の一部です。

あと調理場の使い勝手や、動線も仕事効率に大きく影響します。ガス口が何口あるのか、レンジやオーブンは備えられているか。撮影用料理を調理しながら、来訪したクライアントにコーヒーを湧かす場所は別にあるのか等々。

数十カットと数千カットの撮影点数の差って、様々な面で大きく異なるのです。失礼な言い方かも知れませんが、慣れていない代理店やカメラマンスタジオでは、これら数千単位のストックスペースや商品管理について頭ではわかったつもりでも、現実的な対策を理解できてないことが多々。広告代理店のトップ電通はイベントをプランするとき「始めにトイレの数と設置場所から想定する」と言いますが、すごくよくわかります。やはり経験から培われたノウハウですよね。我々も「1日に何カット撮るから終わる日は…」と考えるのではなく、「物を置くスペースや機材の手配」から考えますもの。

今年始めから3月中旬まで2,200カット撮影時のスタイリングを担当させていただいています。震災の影響もあってか、予定全商品の到着にずれが生じて、今月から来月にかけてもとびとびで残りの撮影があります。

2011.04.25 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
2,200カットの食器
posted by F1 at 16:27| フードスタイリスト