2011年08月09日

背後霊を写す…[Team-F1]464

今日の東京の最高気温予想は35度とか。こう暑いとエアコンの効いたお化け屋敷にでも行きたくなるってものです。幽霊のイメージって「髪の毛や袂から滴がピッチャンピチャン」とか「周りの空気もジトジトツツツ〜」などの水気が伴いますが、それって幽霊も汗をかくということなのでしょうか。死んだ後まで熱中症の心配をしたり、汗臭さに気を遣いたくないんですが。

料理撮影をしていると湯気を撮るシズル画やローソクの炎が灯るテーブルシーンを撮ることがよくあります。背景を暗くしたり室温を下げたりすることで湯気はちゃんと撮れます。しかし時と場合によっては何度も撮り直しが必要となり、相当に時間をとられることも多々です。幽霊そのものが主役であって、水気はあくまでも「主役をより引き立たせるための演出効果であり脇役」に過ぎません。そんな脇役に時間を割くのも「どうなのかなあ」と思うことしばしば。デザイナーさんなら撮影後に[湯気の素材画像CD]などで合成することも可能でしょうが、私たちの基本は「出来る限り現場完結」主義。と言いつつも時間と戦う効率も要求される身です。

ある晩、駅前のレストラン2階で食事していると窓ガラスの向こうに見える前方の道路ポール頭頂が赤く点滅しています。「あれ鉄のポール頭部に照明なんかついていたっけ?」と不可思議に思い体を動かすと点滅の位置が変わります。斜め後ろの道路を見るとコンビニの横に搬入のトラックが停車しハザードランプを点滅しています。この明滅がガラス内を通過して前方に写り込んだようです。「なるほど面白いなあ」と思い、これを湯気や炎の演出に使えないかと発想したわけです。

撮影実験について簡単に説明すると、[1]厚手のガラス2枚を角度をつけてセット [2]右手の後方に点灯する赤ランプを配置 [3]2枚のガラスを通して前方の植木をカメラで撮る。ええ、これだけです。
灯火をつくる-02

撮った結果は以下の画像になります。
灯火をつくる-01

実際に使い物になるかどうかは「ガラスの厚さ、角度、主照明と反映させる演出物の照度差、各々の距離etc」などもっともっと条件を変えてテストを繰り返し最適を見つける作業が必要でしょう。まあ可能性として「有り」かなという話しです。

「背後にいるから背後霊。それをわざわざ前方に持ってくる必要ないじゃん」
確かにそれもそうですね(笑)。

2011.08.09 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
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posted by F1 at 10:01| フードスタイリスト