2011年06月15日

カメラプラン…[Team-F1]420

「通販誌を発行しているのだが商品の良さ、美味しさを引き出せない。だから一品ごとに<どこ>を<どう撮る>のかを指導して欲しい」との依頼があって、定期業務として引き受けたのが2年前。

最初「アートディレクターを探している?でもデザイナーさんはいるんですよね?カメラマンさんもいる?フードスタイリストさんも?そこまで人員がいるのに何が不足しているのですか?」と何度も聞き返しました。ええ、ご依頼の意図が理解できなかったんです。普通、予算の関係でフードコーディネーターやスタイリストを起用しないとか、デザイナーさえいない料理撮影現場なんて世間にはザラです。それが「商品の特長を見いだし、それをターゲットに上手く見せる撮り方を考えるだけで良い」というのですから、う〜んと唸ってしまいました。「そんな外注費を使ってまで見せたい商品ってなに?」と確認してみたら、他通販会社でも扱っている普通の商品群です。つまり何回か発行してきたのだけれど、撮影した数点の商品についてクライアントの好む「絵」がどうしても得られず、制作会社の能力に対して疑問が生まれ、「それなら撮影についてだけ更に専門家を起用しよう」となった様子。詳細を聞いていても単純に発注側と制作側の相互に「不信感」が生まれ、悪循環の関係になっている感じです。当方はフードスタイリングが主業務の会社なので、撮影とスタイリングもご依頼いただけることを条件にお引き受けしました。

「どうやってプランを伝えようか」

これまではデザイナーが鉛筆書きのラフを描き、横に「これはチェックのクロス、コップに注ぐ」とかの注釈をつけていたそうです。通常それで問題ないのですが、いざ撮影現場になって「これは提案と違う」とか「もっと違う感じだと思っていた」などと齟齬が生じていると言うことでしたので、提出スタイルを変更。提案したい画像に近い写真を探しそこに追加の料理や器や小道具を合成したり、色合いを変更したりして提案画像を作成。最近では「もっとイメージしやすいよう」に殆ど本番と同じシチュエーション設定&スタイリングを実際にテスト撮影して提案するようになってました。もうこうなってくると「なんで2度も同じシーンを撮るの?」ですが(爆笑)。まあ我々としてもスタイリングの予行演習になるので、当日に時間が短縮できるというメリットはあります。ただあまりにテスト写真が良すぎると、カメラマンさんが本番で苦労するというデメリットもありましたが(苦笑)。
撮影プラン例

[1]夏の清涼感を表現するためガラスの下から透過光撮影のプラン。氷の見え方を確認することと、ブルーの度合いを何種類もの素材で繰り返しテストした画像。本番では器に商品が載る。
旬穀旬菜TEST(氷敷詰めカタラーナ用)

[2]一般的にハムやソーセージは白皿に載せて寄り撮影。それでは差別化が図れないので、発行が夏ということもあって屋外BBQ想定。テスト撮りしたのだけれど最終的には没。テスト撮影に時間かかったんですけど(笑)。
旬穀旬菜TEST(ハム-再撮)

2011.06.15 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 16:01| フードスタイリスト