2011年05月30日

撮影の湯気…[Team-F1]410

シズルを要求されることが多い昨今。

F1のフードスタイリングスクールでも、この[シズル演出]の授業時間が年々、増えていってます。本来はそういう特殊な[カーブ]より、基本である「センスあるカラーコーディネート」とか「各器間のバランス」、「スタイリストとしての食材カットの習得」などの[直球]に時間を割きたいところなんですが、まあ依頼者から「何がなんでもシズルで」と言われる時代なので仕方ないですね。某広告代理店の担当者は口を開けば「この商品でシズル感を出せますか?どう出しますか?もっと出せませんか?」と、「シズル写真でなければ料理写真ではない」くらいの勢いで求めてきます(爆笑)。

客「シズルでお願いします」
私「しかしこの商品は引き写真の方が理解させやすいですよ」
客「えっ!シズレないんですか?」
私「最初のページから最後まで全部そういうのってのもどうかと」
客「でも今はシズラば、シズリます、シズルのね、シズレ、シズロうでせう」
私「はいはい、シズルの五段活用ですね」
客「お昼はシズラーでランチしましょ」

シズルの意味や種類と活用については、このブログを読まれている方はとっくにご存じかと思いますので割愛しますが、そのひとつに「湯気出し」があります。掲載写真はF1スクールでの一コマ。鍋料理の際の湯気の出し方の授業です。部屋を冷却して本当にコンロで煮立てて出す以外に、タバコ、化学薬品、アイロン蒸気、ドライアイス、ヤカンの湯気など、そのシーンに合った方法を用います。この時もいろんなやり方を試したあと最後に、カセットコンロにヤカンを載せ、出てくるスチームをホースに通して鍋の横から降り注ぐというやり方の最中。手袋をしていることでもわかるように、案外に危険も伴うお仕事なのです。

*「鍋料理のスタイリング」は湯気出しより、具材を綺麗にセットすることの方が難しいものがあります。大きさや色合いのバランスで並べたものの、熱と湯気で野菜がすぐにグッタリするし、それに伴って各具材が動いていってしまう大変さがあるんですが、生徒にも依頼者やクライアントにも理解してもらえません(苦笑)。

2011.05.30 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
鍋撮影時の湯気ホース
posted by F1 at 21:34| フードスタイリスト