2011年05月31日

キューピーは還暦…[Team-F1]411

先月からすでに解体工事が始まっているキューピー仙川工場の裏門を撮影したものです。
還暦のキューピー

操業が1951年だそうですから今年ちょうど60歳の還暦。人間で言えば「今年で定年、お疲れ様でした」です。最初からトイレは水洗式だったそうですから、スタート当時はさぞや「最先端の工場だ」とか「アメリカナイズなオシャレな建物」と話題になったことでしょうね。それが今ではアラカン。裏側から見る限り本当に「ガタがきて節々が痛んでいる」ように見えます。

「1分間で600個の卵を割る様子」の見学ができなくなったのは寂しいですね。近隣小学校の先生方にとって「社会科見学は例年通りキューピー工場でいいじゃん」と60年間も安心していたのに、今年から新たな見学地を探さないといけないのは大変でしょう(笑)。また何百人も雇用されていただろうパートさん達も新たな職場を見つけるのに苦労されているでしょうね。小さな街から大きな工場が消えるというのは、他にもいろいろな影響が出てるかも知れません。甲州街道のトラック量が減ったとか、タクシーの客が減ったとか、近くのスーパーの棚にはケンコーマヨネーズが並び始めたとか…それはないか(笑)。

周辺の住人にとって、「キューピー夏祭りもなくなっちゃうのね」との寂しい思いと同時に「このあと何が出来るの?」が話題です。様々な憶測も聞こえてきますが、実際にどうなるかはまったくわかりません。何を建てるのかが決まるまで子供達の広〜い安全な遊び場として提供してもらえると嬉しいんですけど。

2011.05.31 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 15:00| 日記

2011年05月30日

撮影の湯気…[Team-F1]410

シズルを要求されることが多い昨今。

F1のフードスタイリングスクールでも、この[シズル演出]の授業時間が年々、増えていってます。本来はそういう特殊な[カーブ]より、基本である「センスあるカラーコーディネート」とか「各器間のバランス」、「スタイリストとしての食材カットの習得」などの[直球]に時間を割きたいところなんですが、まあ依頼者から「何がなんでもシズルで」と言われる時代なので仕方ないですね。某広告代理店の担当者は口を開けば「この商品でシズル感を出せますか?どう出しますか?もっと出せませんか?」と、「シズル写真でなければ料理写真ではない」くらいの勢いで求めてきます(爆笑)。

客「シズルでお願いします」
私「しかしこの商品は引き写真の方が理解させやすいですよ」
客「えっ!シズレないんですか?」
私「最初のページから最後まで全部そういうのってのもどうかと」
客「でも今はシズラば、シズリます、シズルのね、シズレ、シズロうでせう」
私「はいはい、シズルの五段活用ですね」
客「お昼はシズラーでランチしましょ」

シズルの意味や種類と活用については、このブログを読まれている方はとっくにご存じかと思いますので割愛しますが、そのひとつに「湯気出し」があります。掲載写真はF1スクールでの一コマ。鍋料理の際の湯気の出し方の授業です。部屋を冷却して本当にコンロで煮立てて出す以外に、タバコ、化学薬品、アイロン蒸気、ドライアイス、ヤカンの湯気など、そのシーンに合った方法を用います。この時もいろんなやり方を試したあと最後に、カセットコンロにヤカンを載せ、出てくるスチームをホースに通して鍋の横から降り注ぐというやり方の最中。手袋をしていることでもわかるように、案外に危険も伴うお仕事なのです。

*「鍋料理のスタイリング」は湯気出しより、具材を綺麗にセットすることの方が難しいものがあります。大きさや色合いのバランスで並べたものの、熱と湯気で野菜がすぐにグッタリするし、それに伴って各具材が動いていってしまう大変さがあるんですが、生徒にも依頼者やクライアントにも理解してもらえません(苦笑)。

2011.05.30 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
鍋撮影時の湯気ホース
posted by F1 at 21:34| フードスタイリスト

2011年05月28日

PC置き台…[Team-F1]409

私たちの場合だけかも知れませんが、いま撮影はほとんどがデジタルカメラ。たま〜に「いいえフィルムでお願いします」なんてこともありますが、本当にたま〜にです。

デジタルカメラ撮影は何百枚撮影しようとポラロイド代・フィルム代・現像プリント代などの経費がかかりませんし、なによりその場で写真の確認ができるというメリットは大きいですよね。それと撮影から納品までの時間が短縮できることも制作社には有り難いかも知れません(※正確にはデジタルカメラのデータも専門のラボに入れたり修正をお願いしたりすればフィルム同様に時間と費用がかかりますが、昨今は経費削減と時間短縮の意味合いからカメラマンやデザイナーがこの行程を担当させられているのです)。

カメラマンさんによっては「本当はフイルムで撮りたいんですけどねえ」なんてぼやく方もいます。私も個人的には、あのフィルム一眼レフのシャッター音に魅力を感じます。理論的にはフィルムとデジタルの画像再現力に違いはないそうですが、ディテールの出方が私はフィルムの方が好きですね。だからと言っていまさらフィルム機を持ち出す気はありませんが。

デジタルカメラの場合、当然その場で画像を確認できるのが特徴ですから、多くのカメラマンさんがPC(パソコン)を持参してきます。或いはスタジオで用意してあるPCの時も。狭い現場だとそのPCを置く台や場所に困ります。掲載した画像はホールチキンの撮影時、カメラマンさんが手作りしたというPC専用台。使い古しの三脚の台座を加工したのだとか。元が三脚ですから高さや角度が自由に変えられます。これはグッドアイデアですね。思わずデジカメでパチリ!

2011.05.28 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
三脚上のPC
posted by F1 at 16:34| フードスタイリスト

2011年05月27日

記憶に残るギフト…[Team-F1]408

もうすぐお中元の季節。

私もそうですが皆さんも「お中元なにを贈ろうかしら」と毎年、悩まれることでしょうね。とんでもなく高いものを贈れば相手がそれを望んでなくても一応、インパクトを与えることはできるでしょう。記憶にも残って次にお会いしたときに「先日はけっこうなものを…」と丁重な挨拶を期待できます。だからと言って全員に高価な品をお贈りするのは不可。結局、3,000円〜10,000円程度のものを探すというのが一般的ではないでしょうか。その価格帯で「相手の欲しかったもので、プラス心象にも残るもの」を考えるが大変です。

コンサルタント会社員だった時代、そこの社長の「ギフト品の決め方」というのを紹介します。企業である以上、進呈にかけられる予算は大抵決まっているもの。A円×○社+B円×○○社+C円×○○○社=総予算…みたいな。このC円を仮に3,000円としましょう。そこで彼曰く「普段3,000円も出してまで買わないものは何か。えっ、靴下?歯ブラシ?耳かき?トイレットペーパー?わかった。では一個3,000円するトイレットぺーバーを探して、それを120個購入して贈ってください。必ずラッピングも豪華にして」と。つまり、これなら「たかが3,000円でも相手にとっては最高級品のトイレットペーパーをもらったことになり、すごく記憶に残ることでしょう。しかも誰でも使用する品ですから喜ばれます」となります。小心な私はそんなお高い紙ではとてもお尻を拭けませんので却って迷惑ですが(爆笑)。まあしかし狙いは理解できます。

毎回「あの人には何が良い?この方は?」と悩むのが面倒です。だからと言って何の面白みもなく印象にも残らないビールや味噌醤油を贈るってのも、脳がないですよねえ。正直なところ、こういう面倒な慣習はなくなって欲しいと思ってます(苦笑)。

お中元というわけではありませんが先日、取引先の印刷会社さんからティッシュペーパーをいただきました。「日頃お世話になっているので。当社では実は一般商業印刷物の他、全国紙の新聞も印刷していますし、ティッシュペーパーも製造してるんです」とのこと。送り主は「お世話になって」と言いますが、実際はこちらが年間で一千万円近いお仕事をいただいているクライアント様です(笑)。まあ多分、生産しすぎたとかの事情があるんでしょう。大きなダンボール箱で何ケースもありましたので、事務所使用だけなら2年分はありそうです。一箱3,000円はしないでしょうけど、この量は実に記憶に残るインパクトギフトです。

2011.05.27 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
セキからのティッシュ
posted by F1 at 09:00| 日記

2011年05月26日

チョコレートとエクササイズ…[Team-F1]407

スポーツ系企業からの依頼。
「既存商品のパッケージデザインを変更するのでその撮影とスタイリングを」。

聞けば「ハードなスポーツ時に手軽に栄養を補給できる食品。まあ簡単に説明するとカロリーメイトのようなものと思ってもらえば。特徴はチョコレートが原材料中に入っているので美味しく食べられるというところでしょうか」。

なるほどチョコ好きとしては大賛成な商品ではありませんか。子供の頃から国内菓子メーカーのチョコレートやチューインガムには目もくれず、せっせと[米国製本物甘みタップリ]品だけを食べ続けてきた私です。となるとカメラマンは[酒好き辛党]ではなく、[酒ダメ甘党]の方をキャスティングしましょ(笑)。

撮影で使用するチョコレートを前日にあちこちで買い集めたのはKM。「使用しているチョコ種が不明でしたので、ビターからスイートまでいろんな種類を買ってきました」とテーブル上にずらっと並べた時、チョコ好きにはたまらない景観です。ああ、片っ端から食べ続けても半年はかかりそう(苦笑)。

商品画像の背景として、チョコレートが「ドロ〜」と垂れ落ちるシーンなので、何種類ものチョコを鍋で溶かしては一番近い色合いのものを探します。テスト撮影をして照明の影響も計算しての選択になりますので、時間がかかります。あとは垂らした時に落ちていくスピードとそして溜まる形に応じた粘性を、別溶剤を混ぜながらつくります。これも時間がかかります。この間、クライアントの「そこまで気にしなくても良いのに」な顔が可笑しかったです。通常は代理店とか制作会社のデザイナーが立ち会うのですが、今回はクライアントの担当者とマーケティング部の責任者だけの立会でした。あまりこういう撮影に慣れていないのかも知れません。

撮影は無事に済み、記念に商品を何箱かいただいたので、あらためて食してみたのですが「美味しい」。しかしこんなに甘くて美味しいと、どんなにエクササイズしてもダイエットできないのではありませんか?あっ、もしかしてこの商品。「スポーツに必要な栄養素もタップリだけど美味しいあまりに余分に食べてしまう。太らせて、次のダイエット食品を売ろう」なんて陰謀じゃないでしょうねえ(笑)。

2011.05.26 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
バーX撮影時のチョコ
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月25日

収納のケース…[Team-F1]406

クロスや小道具などの収納は主に市販の衣装ケースを利用しています。事務所内での保管でも使いますし、撮影現場に持ち込むのにも適しているからです。

基本の形状は一段型、開閉は上部蓋方式がいいかも知れません。積み重ねを考えると同一メーカーの同じ仕様やサイズに統一した方が良いですよね。でも永い年月、特殊な用途が出てきたり、同じ品番が店頭から無くなっていたりして、現実にはバラバラ(苦笑)。仮に今「よし!これからサイズや仕様を統一するから○○メーカーの△△に切り替える。古いのは一掃だあ」と思っても、普段の酷使で早いと3ヶ月経つと壊れてしまうものも。追加で購入しようとしても、その時には廃盤となって入手不可になることも。困ったものです。

掲載した写真は「撮影現場には持ち込まない保管用」なので3段のチェストケース。以前からあったものに統一したのですが、既に3つのホームセンターには無し。メーカーに問い合わせるも「もう製造していません。在庫もありません」。ネットで探したところ、何軒かのショップで少数見つけるも価格がバカに高いんです。「まあ仕方ないか」と妥協して数個を注文。しかし以前に買った時より倍くらい高いと言っても、一個1万円もしない廉価品。いずれ壊れるんでしょうねえ。だからと言って将来用に余分に入手しても、保管するスペースもないし。困ったものです。

2011.05.25 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
3段ワイドチェスト
posted by F1 at 12:52| フードスタイリスト

2011年05月24日

写真に雰囲気をつける…[Team-F1]405

普段の撮影現場では本来、フードスタイリストの仕事ではないかも知れません。まあ手が足りない場合、お手伝いすることは多々ありますが。

飲食の撮影というと、大抵がテーブル上に食器やクロスやカトラリー、そしてメインの料理を配置します。そしてその主役の料理をより良く見せる照明を施します。ここまでは割とオーソドックス。さらに設定シーンを演出するため、時には背後に障子を置いたりレースのカーテンを揺らしたりキッチン風景を見せたり、と様々な工夫を凝らすことも。そして「若い女性の部屋の中だよ」とか「明るい朝だからね」を表現するため画面内に、花を活けた花瓶や小型の観葉植物を置くこともあります。

それでも「何か作りものっぽいよね」という時、或いは「もっと真夏の窓際って感じにしたい」時などに、花や樹木の葉の影を落として画面外の風景を想像させたり、全体の照明に変化をつけたりします。掲載画像はスクールの授業中に、やはり「何か足りないな」と思ったので生徒に造花で影を作らせている写真です。主役はあくまでも料理ですが、周囲のクロスやテーブルなどと共に「影」も主役を盛り立てる役割をするのです。いつもと違う料理写真を撮りたいと思ったときに試してみてください。

さて、ここで問題です。

あなたは「陰」と「影」の違いを説明できますか?

英語で書くと陰は「Shade(シェード)」で影は「Shadow(シャドウ)」。案外、プロのカメラマンさんでも答えられない方いるんですよね。

2011.05.24 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
葉の陰を落とす
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月23日

ロールスクリーン…[Team-F1]404

食器部屋の器類はスチールパイプ製の可変式棚と、最初から壁に施工した食器棚に収納しています。以前の事務所の食器部屋は狭かったのでスチールパイプ棚のみでしたが、新スタジオではプラスこの[木製棚]の分までスペースが広がりました。それでもまだ足りていませんが。

器というのは落ちると大抵、割れます。だから地震に備えてロールスクリーンを取り付けています。完璧ではないでしょうけど、かなりの効果はあるとの期待で購入し設置しています。但しスタッフや生徒が最後にちゃんと閉じたらの話しですが(苦笑)。本当は素材がこんな白布ではなく透明タイプだと内部が一目瞭然なので便利なのですが、残念ながら現在までそんな製品にはお目にかかっていません。
ロールスクリーン


この木製棚が増えた分、ロールスクリーンを買い足さないといけないのですが、以前に購入したホームセンターにも他店にも取り扱いが無くなっています。仕方なく製造メーカーのアイリスオーヤマに問い合わせしたら「申し訳ありません。当品は既に廃盤となっています」とのこと。そんな、このサイズに合わせて棚を設計したのに(涙)。
食器棚=木製(食器なし)


余震が来る度に隣部屋にいる私は急ぎ様子を見に行くのですが、左右4400mm&高さ2000mm余りの棚を一人で同時に抑えることは出来ません。う〜ん、なにか策を設けないと。

2011.05.23 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月22日

裏メニュー、廃店、新メニュー…[Team-F1]403

わけのわかんない題名だこと。

つつじヶ丘駅南口に[モモ焼 サンダーバード]という看板がかかった飲食店が。店頭の提灯や雰囲気からも「ははん、焼き鳥屋かその類だろうな」とはわかります。それにしても面白い店名です。いったい「どんなメニューなんだろうか」とか「客層って?」と気になりますよね。

インターネットで調べてみると数十メートル先の駅傍にある[エビスつつじヶ丘店]とは運営している会社が同じ。ふ〜ん、こんなに近くで2店舗を出すなんてのも、少し変わっていますね。まあエビスの方は[モツの店]ですから業種は異なっていますけど。

そんな風に気になっていたのでスタッフ2名と先日の夕方、入店してみました。むか〜し、ラーメン店だった頃に比べると思いの外に奥行きがあります。とは言っても相当に昔なので記憶は定かではありません。テーブルや椅子はかなりチープなものを使用しているところから「経費を抑えて安く飲食を提供」のイメージを持ちました。サラリーマン3人客、この店には似合わない化粧濃いめのOL3人連れが既に入っていました。奧に座敷もありますが、掘りごたつではないので空席です。

メニューアイテムは少なめでしょうか。味や価格は、まあ店格にマッチしていて私はOKでした。焼き場、接客、会計は店長(多分)が一人で担当してます。いや途中で[エビス]と大きなロゴが入ったTシャツを着たエビス店の女性スタッフが一人、応援に来ましたっけ。


「焼肉の中毒事件を起こした店名(えびす)と同じだとお客さんから嫌な目で見られたり誤解されない?」
女性スタッフ
「はあ?ああそう言えば同じ店名でしたっけ?でも一度も言われたことありません」

さて次は何を注文しようかと壁のメニューを見ると「裏メニュー」と書かれているのがあります。おいおい裏メニューをバリバリ、目立つところに書いちゃ「裏」にならないんじゃないの?と店長をからかうと、そんなことはどうでも良いという風に流されて「実はもうこの店は閉じるんです」と言う。ガラス戸から見える帰宅する人の流れが多いこの時間帯に客が3組じゃ確かに経営は難しいのかも知れません。いくらここまで経費を抑えたとしてもです。

昨日、たまたまこの店の前を通ったので「いよいよ廃店したかな。次は何の店になるんだろう」と見ると表に[新メニュー]の貼り紙があります(爆笑)。え〜っ、辞めるんじゃなかったの?

2011.05.22 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
サンダーバード
posted by F1 at 11:34| フードスタイリスト

2011年05月19日

F1スクール/アイスクリーム…[Team-F1]402

大震災の影響で遅れたF1・フードスタイリングスクールも新入生を迎えて遅ればせながらスタートしています。

去る04/23(土)の授業は「アイスクリームのスタイリング」。

実際の撮影現場では、本物のアイスクリームを使う場合と、偽物で行うことがあります。偽物でやる理由は「本物は溶けるのが早いのでシャッターチャンスが少ない。だから寄りのアップでない、メインメニューではない場合はダミーで撮る方が効率的」ということです。よって生徒もこの2つを習得しなくてはなりません。

ダミーで作る場合の素材は個々のフードコーディネーターによって様々。我々は色づけしやすいマッシュポテトを使うことが多いのですが、撮影内容によっては別の素材を使ったりします。日頃から新素材の発見や開発が重要です。

この日は生徒一人一人が自分で選んだフレーバーをつくり、さらに想定したシチュエーションの中にスタイリングするというもの。「場所はカフェ。若い女性向きに可愛いハート形の器に盛って」とか「足つきのグラスに盛りつけスティック菓子をスタイリッシュに飾る」とか、みなさんそれぞれの設定で行いました。
アイス授業風景_110423


そして最後にイメージっぽい集合スタイリングに全員で挑戦。器に盛った8種類のフレーバーを真俯瞰で撮るので、アイスクリームの冷たさとかシズル感はもちろん表現できませんが、それでもなかなか良い出来映え。嬉しくなってポスター風にして事務所に飾りました。
アイス集合_110423


2011.05.19 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 11:55| フードスタイリスト

2011年05月18日

メニューブック考…[Team-F1]401

「料理の撮影をお願いしたいんだけど、メニューブックのデザインも併せて」のご依頼だと、その形状や大きさなどから検討します。検討に際してはメニュー点数、業態、客層、テーブルの寸法、回転率、フロアスタッフの動線と人数…などを考慮しなければなりません。もちろんご依頼者の希望も。

掲載画像は和食店のランチメニューブック例。3つ折り6ページ仕様で、A4サイズ表裏4ページ+その縦1/2サイズが袖ページとなっています。オーナーが先に購入してあって「これに合うように製作して」との要望。最初は「狭いテーブル席でこのサイズを広げるのは苦しいんじゃないかな」と思ったのですが、10〜15分サイクルでめまぐるしく客が回転する店ではないので、「まあ良いかな」と。表1Pにメインの丼7種、広げた中の袖ページが本日の日替わりランチ3品、中面2Pで定食メニューや単品やドリンク類。そして折り返した袖ページがデザート4品、背面ページがショップコンセプトや店名・住所・電話番号など。*通常、店内メニューブックには限られたスペースの有効活用という点から、店名や住所等は表記しないことが多いのですが、立地が名所スカイツリーの傍と言うこともあって、フリーの観光客の来店も意識してのこと。来年の春バージョンでは外国語の併記も予定しています。ショップコンセプトには仕入食材の安全性や味へのこだわりなどの他、大正時代から4代続く老舗の安心感も綴りました。また「一時的流行の和ダイニングではない伝統の和食」であることと、浅草下町という立地感などを表現するため、江戸をイメージしたビジュアルを多用しています。そしてちょっと入りやすくするための「泥臭さ」も(笑)。

実際、店内にはお婆さんがその昔に購入したという[東海道五十三次]の絵皿が飾られています。スペースの関係で多くは倉庫にお仕舞いになっているとかで店内には10数枚しか展示されていませんが、日本橋や桑名の渡し場、酒匂川、荒波の合間に見える富士の山など、50センチ前後の大きさの陶器でそれは見事なものです。
3つ折メニューブック(冨久井ランチ)


飲食店のオーナーや店長は日頃から「作るとしたらどんなブックにしよう。大きさはどれくらいが適当かな」と悩まれていることでしょうね。いやホントに様々な形、材質、サイズがあるので決めるのは大変です。
参考:メニューブック形状


2011.05.18 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 10:11| フードスタイリスト

2011年05月17日

飲食店内での撮影風景…[Team-F1]400

以下画像は、その本所吾妻橋[割烹 冨久井]さんでのメニュー撮影風景。

ご依頼されてこられる飲食店様の中には「テーブルひとつかふたつあれば撮影場所として充分だろう」と思われている方もいますが、なかなか(笑)。今回は丼メニュー10品前後のみの撮影でしたので掲載画像のスペースで充分でしたが、20〜30数カットとなるともう少し広いと撮影も楽になり無駄な時間がかかりません。

写真ではスタイリストもアシストもカメラマンも全員がマスクしていますが、別にF1のスタイルということではありません。グラスなどへの写り込みを防ぐための[黒づくめ服]というのは我々の基本スタイルですが、マスク姿はたまたま季節的なものです。
冨久井の撮影風景-110210

朝10時からスタートした撮影の途中でランチタイム。「いえ私たちは他所で食事してきますのでお気遣い無く」とまかないをお断りしたのですが、「そんな!うちは飲食店なんだから食べてくださいな」との有り難いお申し出をいただきました。2月の訪問から何度も打合せで足を運び、その度に撮影するメニューを確認するため対象メニューを試食させてもらってましたが、本当に美味しい。「刺身に自信があるのでご飯はあえて酢飯にしていません。それをごまだれで召し上がっていただきたくて」という鉄火丼は絶品です。いや、お客様だからゴマをすっているわけじゃありませんよ。私は悲しいかな昔から相手がお客様だろうとお殿様だろうと、お世辞や嘘が言えない質なんですから。
冨久井様でランチ


<余談>
ご主人によるとスカイツリー観光で訪れる通行人や、隅田川対岸の簡易宿泊所の客には外国人が増えてきたとか。そんな外国人が来店した時の面白い話。

店主「もういろんな国の人が来るが料理を選んでもらうのが大変」
 私「ふ〜ん、何か面白いことありましたか?」
店主「こないだも中近東の人らしき2人がやってきてカウンターへ」
 私「どんな和食を注文したんですか?」
店主「それが何十分もメニューを眺めていて」
 私「うんうん、さぞ説明も大変だったでしょうね」
店主「結局、プリーズ ミソ スープ ワンと」
 私「えっ?ミソスープって味噌汁?ひとつ?2人で?」
店主「そうなんです。2人で一杯の味噌汁を30分かけてすすって」
 私「くっくっくっ、難儀ですねえ」
店主「んもう、笑い事じゃないんだってば」

2011.05.17 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月16日

本所吾妻橋の冨久井…[Team-F1]399

友人のデザイナーから「知り合いの割烹店なんだけど、ちょっと相談にのって」と頼まれ、本所吾妻橋交差点にある[割烹 冨久井]様に伺ったのが今年の1月中旬。

大正10年頃から続く老舗の飲食店なんですが、スカイツリーの建設が始まって以来、通りを歩く観光客の数が増えてきたそうです。「せっかくだから、なんとかランチ時だけでも来店して欲しいんだけれど今のままだと入りにくいのかも。なんか来店促進策を考えて」との依頼。確かに現在のファサードでは店内が見えないから初めてだと入りづらいということもあるし、そもそも割烹と言われると「高そう」との先入観が先にたつのかも知れません。希望は店舗全体のリニューアルをするとか、割烹という業態を居酒屋などに業態変換したいというほどのレベルではなくリーズブルな予算の範囲内で、ということです。

メニューの中に「テレビにも取り上げられた名物のごまだれ鉄火丼がある」と聞いたので、「それをランチの目玉にして懸垂幕をつくりしょう。そして暖かくなる季節には夜間の観光客も増えるはずだから、電飾看板もつくりましょう」と提案。これなら料理撮影をして知り合いにデザインしてもらえば、懸垂幕と電飾看板と店内のランチメニューブックも同時につくれます。幕の製作は代理店を通さずに発注し、電飾看板も合羽橋が近いことからオーナー自ら購入にいけば予算がかなり抑えられるはず。
冨久井-懸垂幕
冨久井のスタンド・ラフ案

そう来店客を増やすには、店外での告知アピール!

店内のメニューブックを綺麗につくり直すのも重要ですが、その効果は既存の利用客の客単価を上げるとか、イメージアップで再来店を促すもの。今回は課題が来店促進なので店外での宣伝活動が主要。懸垂幕や看板以外にも駅貼りポスターとかチラシ配布、フリーペーパーへの広告掲載などの手法もありますが、目の前の通行人をキャッチしたいとなると、やはり店頭での販促ツール=アイキャッチツールが一番です。

その撮影風景は次のブログで紹介します。

2011.05.16 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 17:07| フードスタイリスト

2011年05月14日

駐車場にペイントする…[Team-F1]398

当初の予定では公道側の壁面に10数メートルの長さで[FOOD STYLING STUDIO]の文字を専門社に描いてもらう予定でした。ただ本体の細かい修正や補修が終わらないので、現在まで施工に至っていません。それでは初めて来られる方には目印がなくて困るだろうと思い先日、駐車場の入口に掲載画像のようなペインティングを施しました。

PCで文字を入力し、[A3伸び]の用紙4枚に分割してプリントしたのを貼り合わせると2メートル弱。その中の文字部分をカッターで丁寧に型抜き。そして裏返してスプレー糊を吹き付けます。ここまではとてもスムーズに進み、なんのことはありませんでした。

ただ当日はスタッフが全員、都内のスタジオに撮影業務に出掛けていたのでペイント作業を行うのは私一人。2メートル弱のペラペラの長い紙片(裏面には糊がついてます)は、風に煽られ右や左に舞ったり勝手に張り付いたりするので、30分もかかってやっとコンクリート面に貼り付け。吹きつけ塗料が他地面に付着しないよう「外面にダンボールも敷いて」と。

こんな苦労したのに出来上がって見たら大したものじゃないですね(苦笑)。本当は行毎に色替えしたかったんですけどねえ。まあ「良し」としましょう。

2011.05.13 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
駐車場にPaint
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月13日

おたまカレンダー…[Team-F1]397

チーフTFが面白いものを見つけてきました。

カレンダーなんですが大型壁掛け型とか卓上タイプとかではなく、「お玉」や「ヘラ」や「スパチュラ」の形に型抜きしたもので、上部に穴が開いていて何処かに吊す仕様になっています。
おたまカレンダー

オシャレですよね。

これをキッチンの窓辺にぶら下げたり立てかけたりすれば、来客にもきっと大受けすることでしょう。難点は、見た目を重視したのでしょうが肝心の月日をインクでプリントせず型押しにしたので非常に見えにくいこと(笑)。裏面にはお勧めレシピが、これはさすがにちゃんとプリントされています。

ヨーロッパのある国からの依頼で製造したようですが、なんともグッドセンスを感じます。

2011.05.13 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月12日

器をリメイクする…[Team-F1]396

う〜ん、[リメイク]という言葉は適していないかも、です。この場合「ヘ〜ンシンさせる」が近いのかも知れません。
*[リメイク(英語:re-make)は、過去に制作された映画などを、新たに作り直すこと、または作り直された作品。元来は映画を対象とした語であるが…]

数千カットもの撮影、あるいは毎年担当するお中元やお歳暮カタログに使用する食器類は、いつか限界が出てきて前回使ったものが再登場することが多々あります。手持ちの全ての食器、何軒ものレンタルショップを利用しても、です。レンタル屋に置かれることを嫌う食器メーカーや有名作者の一品物を除くと、どうしても限りが来るのは仕方ありません。「えっ、一軒のレンタル食器屋さんだけでも何千何万という器があるのに足りなくなっちゃうんですか?」と驚かれる方がいるでしょうけど、そうなんです。「この松阪牛は高級感を訴求して欲しいので…」となると、どんな器でも良いということにはなりませんから、何万の器の中でも使える数はごくわずかしかありません。

チーフTFは自分で土から練って作った「世界にひとつしかない器」を使うこともありますが、そんな程度では間に合いません。そこで究極の裏技として「食器を買い取って、ペインティングする」ことがあります。簡単なものは自分たちでやりますが、「寄りの撮影」となると器の肌理がドアップになるので器用なカメラマンさんにお願いすることもあります。*天板でも同じ悩みが。そんな時は希望の色に塗り替えてくれる天板専門ショップさんに塗り替えをお願いしています。

「こっちのお皿の方にしようかな、でもこれも捨てがたいし」なんて器の選択で悩んでいるうちは、まだスタイリング業務が楽しい時期かも知れませんね。

2011.05.12 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
皿に塗装-110217
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月11日

2011年03月度修了(3)…[Team-F1]395

修了作品のスタイリングは入校1年目と半年目の生徒さんですが、完成写真を見たら「ほほう!」と思っていただけるかと。とくにこれまで店で使用していたメニュー表と並べてみましたので、比較してご覧ください。
チェンマイメニュー表比較

従来は写真の他、メニュー名と価格しかありませんでしたが、今回はオーナーからのヒアリングも参考に生徒さん自身が実際に食べての説明文を加えました。これによって初めて来店された方にとってもメニュー選択が容易になったかと思います。いえオーナーやお店のスタッフの方達は何が書かれているのか理解してないんですけど(爆笑)。でも特別に店頭用のA3サイズの拡大版も追加作成してA4メニュー表を進呈に行ったら、オーナーから「コッブクン(Khob-khun)、コッブクン、ホントにありがとございます」と手を合わせて感謝の言葉をいただいた時、「ああやって良かったな」とこちらも感謝と嬉しさがこみあげてきました。

<余談>
実はこの6品のランチメニュー以外に裏メニューがあります。レッドカレー、イエローカレーの他、私が命名したガパオスペシャルとか、「グリーンカレーでチャーハンつくる、もう絶品ね」とオーナーが耳打ちしてくれたメニュー等々。世界の国々にはそれぞれに幅広い料理と歴史がありますが私は「和食が一番」と思っています。しかしタイ料理、なかなかに侮れません。

2011.05.11 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月10日

2011年03月度修了(2)…[Team-F1]394

その修了作品の撮影を4月初旬、完成したばかりの新スタジオで行いました。食器や器具、撮影備品などを収めたばっかりで「ヘラはどこにあるの?ザルは?」な状態でしたが、前日に準講師二人があちこちひっかきまわしては翌日の道具類を準備。さあ本番です。

「9時?ダメダメ、そんなに早くは店に行かない。10時?わかった、頑張ります」と、撮影日の朝10時に食器や食材をもらいに行くことをオーナーと約束していたので、生徒達はカートやカゴをぶらさげお店に伺います。実際、10時には来られなかったようで少し店頭で待ったようですね(笑)。まあ、「世の中こんなこともあるさ」というお勉強です。

うん、やはり新スタジオは「スタイリングがしやすいように、熱い料理が冷めないままに撮影が出来るように」とスタッフが設計から参加したので使い勝手が良さそうです。田島講師の指導の下、それぞれ自分の担当料理の盛付スタイリングをする生徒達。
チェンマイ撮影風景

ガパオを担当したのは大阪から新幹線で通うFMさん。最後の目玉焼きの置き場所や傾きに苦労している様子。でも出来上がった写真を見たら「バッチシ!」でしたよ※この画像は次のブログで。
チェンマイガパオ盛付

2011.05.10 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月09日

2011年03月度修了…[Team-F1]393

今春の修了制作の協力店は仙川にあるタイ料理店[チェンマイ]。この店は商店街の端にあるためか、とっても美味しいのにいつも空いています。タイ人のオーナーにタイ人の料理人、タイ人のフロアスタッフ…と全員がタイ人。だから日本語が通じないことでのコミュニケーション不足や、宣伝告知にお金をかけていないこともあって、認知度が低いのかも知れません。でも「辛いアジアン料理大好き」な女性が多いF1スタッフやスクール生達には一番人気。だからスクールのある土曜日は大抵この店でランチをいただくことが多々です。

ただ残念なのは「メニュー表の料理写真がひどい」です(笑)。オーナーの頭には「外部にお金を払って、デザインしてもらい、撮影してもらい、製作してもらおう」の考えはなさそうです。だからグランドメニューブックも壁に貼られた手作りポスターも正直、食欲をそそるものがありません。説明文の日本語も間違っている箇所がいくつかありますし(苦笑)。ランチメニュー表はA4のサイズで表面はラミネート加工されたもの。「ああ、これは写真わたしたらサントリーがつくってきてくれるの」とのこと。ふむ、これでは良いメニュー表になるわけがありませんよね。

「スクール生の修了作品として貴店のランチメニューを撮らせて欲しい。費用はかかりません。現在のメニュー表も新デザインにして作成してあげますよ」と説得するも、細かい部分での日本語がよく通じずに交渉はちょっと難航(苦笑)。それでも準講師YSの丁寧な細かい説明でやっと納得するが「客席の半分を撮影で使う?ダメダメ。商売できない。店内では撮影しないで欲しい。食器貸します、材料も出します、作り方も教えるからそっちで撮って来てね」と。

掲載した画像は撮影前の02月下旬にオーナーに店のコンセプトや客層、メニューの作り方などをヒアリングする風景です。「ということは、このメニューではタイ米と日本米をブレンドしているってことですか。理由は?それぞれの比率は?」と生徒もなかなか鋭く質問していました。撮影を3月中旬にする予定でしたが、東日本大地震の影響で食材が入手できなくなったとのことで大幅にずれて、4月初旬の撮影になりました。その内容は次のブログで・・・

2011.05.09 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
チェンマイヒアリング風景
posted by F1 at 11:17| フードスタイリスト

2011年05月07日

カリキュラム会議後の飲み…[Team-F1]392

今日は4月に開校した[F1フードスタイリングスクール]の第2回目の授業。2回目と言っても今春は東日本大震災の影響で3月の授業が延期となり、4月にまで食い込んだため新4月生は前回と今回、1日に2カリキュラムをこなします。だから今日はカリキュラム3と4を午前と午後に集中して学ぶことになります。

本日の受講内容は[スタイリングのための各野菜の切り方]と[海苔のパリパリ維持]、[魚の焼き方]です。「野菜をカットするのは早いので得意です」とか、「魚を焼くくらい簡単じゃん」と思われる方も多いかと思いますが、「魅せるスタイリング」に必要な切り方や焼き方というのがあるのです。野菜は早く切ることより同じサイズのものを選び出して同じ長さにカットするとか、魚や肉は100%焼かないなど通常の調理技術とは異なります。

[F1-School]は他校と違い「理論より実践」を標榜していますし、また少人数制なので当年度の生徒のレベルや希望進路に沿ってカリキュラムを細かく変更しています。だから講師、準講師は授業日以外の日に何度もカリキュラム会議を開いてます。「今年のAさんの職歴だとシズル技術を多く取り入れましょう」とか「でもBさんは技術も意識もまだまだ。シズル重点ではついていけませんよ。ここはやはり・・・」とか(苦笑)。

そんな小難しい会議の後は、「F1お約束」の飲み会となります。チーフのTFが「飲めない奴はF1に入れない、飲まなきゃ語れない」という身勝手な信条を持っているのでスタッフ達も大変です(爆笑)。そんな春先の会議後の飲み会の画像です。食材は撮影したものが豊富にあるので、それを調理すれば問題なし。そして冷蔵庫を開ければビールに日本酒に焼酎に缶チューハイが、とこれも問題ナッシング。

今日も授業後は生徒を交えて、絶対に飲み会になるでしょうね(笑)。

2011.05.07 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
カリキュラム会議後の飲み
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月06日

鏡に写る…[Team-F1]391

この「写る」と書くべきか、それとも「映る」なのか。
チーフTFによると「スチールは写真というから“写る”で、映画やテレビは映像というから“映る”でしょ」との説明。なるほどわかりやすい。

で今日はスチールの話しなので「写る」です。

私は以前から「料理が何かに写っているのを全編にわたって撮り、一冊の本にできないかな」と考えています。コンセプトは「大都会のマンション。一人暮らしする女性の暮らしの中で鏡や食器具に写った食べ物や飲み物を通してその生き様を表現する」です。

朝、パジャマ姿で歯磨きする女性。その洗面台の鏡の中に後方の狭いキッチンではお湯がピーピーと沸いて湯気を出すヤカンが見える。朝食のトーストを食べながら食卓に鏡を立てて化粧する女性。鏡の前にはリップスティックやマスカラなど…鏡には食べかけのトーストやサラダが写る。オフィス。来客があったため湯沸かし室で茶菓子をセットする様がピカピカのケトルに写り込んでいる。今夜は久しぶりに会う女友達とオシャレに麻布のフレンチレストランでディナー。奮発した料理とワインと友人が、道行くタクシーも透かしながら大きな窓ガラスに見えて「ちょっと幸せ気分」。日曜日の朝11時。何気にテレビをつけながらテーブルで郷里の母に手紙を書く。母から届いたミカンのカゴがまだ液晶に切り替えてないブラウン管に写る。

…みたいな。

2011.05.06 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
鍋に映る枝豆
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月05日

主役はだれ?…[Team-F1]390

GW中のランチ。近所の寿司屋さんに行った時の話し。

高級店ではないけど、内装もしっかりと「清潔な寿司屋」さんらしく造作されているので日頃から主婦や家族連れなどの他、接待などにも使われている割と人気のお店。味も価格もまあ及第点です。

数週間ぶりに行ったら、メニュー表が新しくなっていました。寿司専門店だからといって、寿司だけのセットでは郊外の住宅地にある店舗では来店客が限られてしまいますので、握りやチラシだけではなく「焼き魚ランチ」や「そばセット」なども増やしている様子。メニュー表も手作りのようですがちゃんと作成されています。

当方の職業柄、気になったのが撮影する際の各料理の配置。握りのセットで蓋をしたままのみそ汁や茶碗蒸し、空の醤油皿が手前になり、肝心の寿司が後方になっているところ。この店にとって「売りは新鮮な寿司」だと思うのですが、それが後ろに脇役として位置しているのです。「いやお客さんは殆どが固定客だからさ、もううちの寿司の美味さは充分にわかってもらっている。だから、セットには茶碗蒸しがついたりみそ汁もつくんだぞ、お得だぞというのをアビールしたいと思ってさ」との反論があるかも知れませんね。でも、それにしては茶碗蒸しやみそ汁に蓋がしたままというのは解せません(苦笑)。

我々の業界でも「撮影する際の料理の配置としては何が正解か」というのはありません。考え方として「やはり食べる人から見た配置を撮影するのが常識でしょう」というのが多いのは事実。とするとこの寿司屋さんの撮り方は間違ってないかも知れませんし、宅配弁当屋さんのチラシ写真「真っ白なだけのご飯がど〜んと手前に来て総菜などは後方」も正しいのかも。でもメニュー写真や販促料理写真は「買いたい」とか「食べたい」と思わせることが目的だとしたら、「売りもの」や「差別化品」をメインにすべきかと。

まあ、あまり上手に撮られると私たちのお仕事が減ってしまいますから、このくらいで良しとしましょ(笑)。しかしせめて椀の蓋はとってもらいたかったですね。

2011.05.05 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
主役は誰?
posted by F1 at 10:18| フードスタイリスト

2011年05月02日

蘭の贈り物…[Team-F1]389

新スタジオの完成および移転に対して、お取引先や友人知人などあちこちからお祝いの品をいただいています。スタッフ達や私の好みを考えると「アルコール」になりがちですが、「食器部屋のクッション(マット)敷き詰めプレゼント」なんて嬉しい品もありました。いやもちろんアルコール類も届いています(笑)。でも通常の飲み会とか打上とか、チーフの誕生日祝いなどとは「違う特別なこと」と思ったのでしょう、花や植木関係も多いのです。

いいだいた蘭のひとつを窓際に置き、記念撮影をして送り主にお礼代わりとしてお送りしました。その画像が掲載した写真です。

2011.05.02 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
謹呈[蘭]110429
posted by F1 at 09:00| フードスタイリスト

2011年05月01日

持ち上げスタイリング…[Team-F1]388

撮影は3月の頭でしたが、通販誌が発行・配布されるのは5月。だから5月から6月にかけての旬の食材が撮影対象となります。生産月が異なっても産地が用意してくれるのなら、なんの苦労もないのですが大抵は「まだ生産していません。そちらでなんとかしてください」となることが多いのが通常かも知れません。でもニッポンは広いし、最悪海外から取り寄せることだって可能です。ニッポンの逆半球は季節が逆ですから、なんとかなるものです。

これは梨の撮影をした時のシーン。当初の撮影プランでは「現地産の本物ではないからドアップは避けて、氷の上に数個並べた清涼感訴求で」だったのに、直前にクライアントから「いや、やっぱり桃はカットした際の瑞々しさでしょうが。変更してください」と。

それで急遽、持ち上げシーンになったのですが、人の手で持ち上げていては「寄りの写真」だと手の震えが出る場合があります。そこで当日は固定具でしっかりとおさえての撮影。手前の持ち上げるカット桃の大きさと、後方のホール状の桃群との大きさのバランス、そしてフォーカスのバランスが大事。さらに照明の差違をつけることでの主役と脇役にメリハリをつけるのも大事。カメラマンさんによっては、これらのバランスに個々の好みが出ることもありますので、ここは「もっとレンズを広角に変えて手前を強調して」などと細かい修正をお願いすることもあります。

2011.05.01 UT

“フードスタイリスト・フードコーディネーター派遣”
<Food Styling Team-F1>
URL:http://www.fst-f1.jp/
問合せ:info@fst-f1.jp
梨の持ち上げ
posted by F1 at 22:33| フードスタイリスト